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技術・研究
研究開発
細胞外基質講座

伸びる素材「エラスチン」の研究開発

人間の細胞を取り囲む主なタンパク質としてコラーゲンやエラスチンがありますが、それらのタンパク質を総称して、一般に「細胞外基質」と呼ばれています。
当社は細胞外基質の中でも特に靱帯や血管などに多く含まれるエラスチンに注目し、その基盤研究開発、利用研究開発に取り組んでいます。

 

●エラスチンとは

エラスチンは動物体内に存在する生体適合の物質です。したがって体内分解性があり、また他のタンパク質にはない伸縮するという性質を持っています。ですから靱帯や血管などに多く含まれ、筋肉系の細胞を付着させやすいという特徴を持っています。
しかしエラスチンはコラーゲンに比べて成形が非常に難しいという課題があり、これまで材料としての利用がほとんど進んでいませんでした。

 

エラスチンの生体組織の含有率グラフ

各生体組織の細胞外基質含有率

硬い組織はコラーゲン、伸縮性の必要な組織にはエラスチンの 含有率が多い。病気や加齢によってこうした含有率も変化することが知られる。

 

●当社の試み

当社はこの難題に取り組み、エラスチンを自由に成形加工できる技術開発に成功しました。

この技術を更に発展させ、再生医療や細胞培養の分野で利用し、世の中へ貢献したいと考えています。

 

ペレット

ペレット

(薬物徐放担体)

シート

シート

(人工皮膚・止血)

チューブ

チューブ

(人工神経)

チューブ

チューブ

(人工血管・尿管)

 

細胞外基質講座-1

細胞外基質について (PDF)


細胞外基質講座-2

アイソタイプ型エラスチンについて (PDF)

腎不全患者の治療支援食品用素材「ジャカリン」の研究開発

腎不全の患者さんの中には根治療法が難しいとされている病気をお持ちの方がいらっしゃいます。その病気はIgA(免疫グロブリンA)腎症と呼ばれる糸球体腎炎です。 

これは血液中のIgA濃度が上昇し、この状態が長年続くと腎糸球体にIgAが沈着し、炎症状態(腎症)に陥ると考えられていますが、原因はよくわかっておらず、そのため根治療法が非常に少ない病気です。
当社は、このIgA濃度を体内でバランス調整するジャカリンに注目し、この物質を用いた「治療支援食品」を開発し、動物実験によりその効果を確認しました。

 

●ジャカリンとは

ジャカリンは世界最大の果物「ジャックフルーツ」に多く含まれるレクチンと言われる物質の一種です。

 

●当社の試み

このジャカリンを用いて更に「治療支援食品」を発展させ、多くの腎不全患者さんへのサポートを行い、世の中へ貢献したいと考えています。

 

ジャックフルーツ

ジャックフルーツ

 

細胞外基質講座−3

ジャカリンについて (PDF)